(2)バチの動き
男弦の場合を見ます。
手順としては、
@バチの先端を男弦に乗せ、
Aそのままバチを中弦まで下ろし、
B中弦を押さえたまま止まる。
です。Aのときに、男弦が「テン」とはじかれて鳴る。男弦をはじいたら、その下の中弦を少し押さえる様な感じでとめてください。「バチではじく」のではなくて、「バチを降ろす」という感じです。
初めて三線を弾く人のほとんどが、下の悪い例のような「外に逃げる」はじきかたをします。弦をはじいたら、下の弦にバチを乗せるという感覚を忘れないようにします。
下から上へ引っかける奏法もありますが、今は使いません。
うまくはじくと、音が伸びます。
「テンーーー」という感じです。
うまくいかないと、音が切れます。
「テッ」という感じ。あるいは、
「テンーージジ」と雑音が入ります。
音が鳴っている弦は、振動しています。その弦に触れると、音が止まってしまったり、雑音が出たりします。きれいな音が伸びるように、開放弦の練習をしましょう。
*演奏中は、右手の指、バチやピックが皮に触れないのが普通です。邦楽のお三味線や奄美民謡の演奏では、撥(ばち)を皮に当てて演奏するようです。
◎ポイント→ 次の「タブ譜で練習」でも、音がきれいに伸びるように。
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