@女弦
女弦の糸巻きを動かすときには、写真のように親指を棹のどこかにひっかけ、小指で糸巻きの頭部を押すようにします。こうすることによって、糸巻きを棹に押し込む方向へ力をかけやすくなります。あまり強く押し込むと、糸巻きが動かなくなってしまいます。折ってしまうこともあります。子どもでも片手で操作できるものですので、両手を使って押し込む必要はないはずです。コツとしては、「回して音を合わせ→押し込んでとめる」のではなくて「回して音を近づけ→音が合う少し手前から回しつつ押し込んでとめる」という感じでしょう。
親指は、四角い窓の所にひっかけるか、中弦の糸巻き側にひっかけるか、どちらでも問題ないと思います。が、他の糸巻きを動かしてしまわないように注意しましょう。
A男弦
男弦の場合も、女弦と同様です。親指を棹にかけることと、小指で糸巻きの頭を押さえることです。
この場合、女弦の糸巻きにこぶしが当たりそうになりますので、写真のように少し手首を引いた形になるでしょう。手の大きさや三線の形にもよりますね。
B中弦 中弦の場合は、上から下へ向かって力をかけなければなりません。ですから、親指で糸巻きの頭部を押さえ、小指を棹にかけて支えとします。小指ですとあまり力が入らない、あるいは小指が痛いという場合は、棹を膝に当てて糸巻きを押し込む方法もあります。この方法は格好がよくないという人もいますし、立って演奏するときには使えないです。状況に応じてどうぞ。
しっかり留まるように押し込むというのは基本です。が、力を入れすぎて糸巻きを折ったり棹を痛めたりしないというのは、注意書きが無くても当然考えるべきことです。もし糸巻きが動かなくなったら、逆に回しながら引き抜く方向に力を入れてみてください。
以上のことに注意してもうまくいかない場合は、糸巻きの不具合があるかも知れません。別項を参照してください。
◎ポイント→ とにかく慣れること。力加減を覚えること。(糸巻きを折ってしまう人もいる)
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