(1)バチ
私は「つめ」と呼んでいますが、文字にしますと指の爪と混同してしまいますのでバチと書いています。お店にはいろいろな形、いろいろな大きさのものが売られているでしょう。下の写真では、見やすいように大きなバチを使っていますが、最初は小さなものが使いやすく、値段も安いでしょう。
バチは、人差し指の延長だと考えましょう。親指の位置は、先端近くがよいでしょう。
指を入れる穴の大きさは、三味線店で調節する(広げる)ことができます。小刀のようなもので、自分で削る人もいます。全体の形状を変える(先端を尖らせるなど)人もいます。
伝統的な奏法を重んじるコンクールでは、バチでの演奏を義務づけているようですが、大きさの規定はないようです。
(2)ピック
ピックには、硬いものと柔らかいものがあります。ゆっくりした演奏は柔らかいのが弾きやすいですが、早弾きには硬い方がよいようです。
写真の右端にあるのは「サムピック」と呼ばれる、親指に取り付けて使うものです。ピックの向きがずれたりしないので便利です。どれも100円程度の安い物がありますから、試してみるとよいでしょう。
ピックは、親指と人差し指で挟むように持ちます。
先端が、人差し指より少し出る(五ミリ〜一センチ)程度が良いでしょう。サムピックを使うときも、同様です。人差し指の延長として使います。ギターの世界では他の持ち方があると思いますが、この持ち方が三線のバチに近いと思います。これで練習しておけば、バチを使ってみたくなったときにも違和感が少ないでしょう。
(3)自前の爪
自分の爪を少し(5ミリ程度)伸ばして、それで爪弾くと楽です。手の形や構え方は、バチもピックも自前の爪もほぼ同じです。
◎ポイント→ バチ、ピック、自前の爪。どれかで演奏することに慣れてしまえば、他のもので演奏することもそれほど苦にならない。
|