三線の弦を左手の指で押さえて、右手で弾くことで音が出ます。左手の押さえる場所によって、音が高くなったり低くなったりします。そうして、音楽を奏でるわけです。
左手で弦を押さえる場所は、決まっています。その場所のことを、この本では「勘所」と表現します。他に「ツボ(チブ)」「ウスミー」などという呼び方もあります。
「人差し指」「中指」「小指」の3本の指を使います。「薬指」は基本的に使いません。普通は、同時に二本使うことはなく、ギターのように和音を鳴らすこともまずありません。一つ一つの音を、順番に鳴らしていくことが基本になります。
三線では、「それぞれの指が担当する場所が決まっている」のです。つまり、「1」の場所は、男弦も人差し指、中弦も人差し指、女弦も人差し指で押さえます。(次の「2.シールを貼る」を参照)
勘所は微妙なものです。数ミリ違うだけで、音が違ってしまいます。正確な勘所は、練習によって身に付くものですが、最初は棹に目印を付けておくとよいでしょう。
◎ポイント→ ウマの位置は必ず歌口から60cmにしておくこと。ウマの位置がずれると、勘所もずれてしまう。
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