チューナーの仕組みがわかったら、後は、どの弦をどの音に合わせるかがわかればよろしい。
三線の調子(調弦の種類)には、「本調子」「二揚げ」などの種類がありますが、ここでは調弦の基本になる「本調子」に合わせてみます。その他の調子については、別項をご覧ください。
図を見ます。赤い文字で書かれた(男)(中)(女)が本調子です。チューナーの「3C3F4C」に合わせれば良いのです。ところが、青い文字「2A♯3D♯3A♯」も本調子です。「本調子が2つもあるの?」と混乱しそうですね。
音の高さを階段に見立てましょう。赤を見ると、「男〜中」の距離が五段分。「中〜女」は七段分です。青はどうでしょう。やはり「男〜中」が五段分。「中〜女」は七段分。つまり、音の高さの差が同じであれば、どこへ平行移動しても本調子は本調子というわけです。
三線は、自分の声の高さに合わせて、調弦を変えることができます。もし、「赤い方」では高すぎて声が出ないのならば、青い方でもよろしい。その中間でもいい。一人で演奏して歌う限りにおいては、自由にできるのです。
とりあえず、ここでは図の「赤い方」で合わせてみます。男弦が「3C」中弦が「3F」女弦が「4C」です。
図には、5つの高さの調弦を示してありますが、これよりもっと高くも、もっと低くもできます。ですが、おおよそこのあたりを基準に考えておけばよいでしょう。(別項「いろいろな調子」も参考に)
◎ポイント→ 本調子が基本。
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