うしろ姿の　　恋うたみつめ 　　　　　ふがんだ胸に　　からまる吐息 　　　にがく広がる　　煙草 　　　　　男と女　　ただそれだけの 　　　　　ガラスの糸を　　たぐっただけさ 　　　　　たかが　　つれない夢さ 　　　　夜更けの底に　　あいつの涙 　　　　　　　　　　　　　　　　　　―　何を今更　何を 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2002.5　Lovely Concert No.16＊
	四季の彩　　それぞれに 　　　　　　　　　　薫り立つ　　歌の数々 　　　君の心の　　ぬくもりを得て 　　　　　　　　　　時間と云う　　雨を受けて 　　　　　　　俺の中に　　歌はかがやく 　　　今日もまた 　　　　　　　いくつかの　　花を摘んで 　　　　　　　　　　　　　君の手に　　届けようか 　　　――　いつの日も　　俺は季節風 　　　　君の黒髪　　そして唇 　　　　　　　　　しなやかな　　指をかすめて 　　　　　　　　　　　　　　吹き抜ける　　俺は季節風 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2003.3　Friend Concert No.54＊
	今日も　　旅空の 　　　　　　　　満天の星に 　　　　　　　抱かれて　　君を想う 　　　　　しなやかな　　黒髪は 　　　　　　　　　今、　深く　　眠りの中か 　　　　　艶やかな　　唇は 　　　　　　　　夢浅く　　わたしを　　呼ぶか 　　　　　　――――恋人よ　　忘れないで 　　　　　　　　君こそは　　果てしなく 　　　　　　　　　　　この胸に　　永遠に宿る 　　　　　　　　　　　　　　純白の　　生命のしずく 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2003.5　Lovely Concert No.17＊
	うしろ姿の　　君が好き 　　　　　　ふっと振り向く　　君が好き 　　　　　　　　　　髪にからめた　　指が好き 　　　夏の陽射しの　　その下で 　　　　　　君のすべては　　まぶしく光り 　　　　　　　　　　　わたしを　　誘う 　　　　　　　　　　　白日夢の　　中へ―――― 　　　　　　恋人よ　　わたしを抱いて 　　　　　　　　　翔んでくれ　　次の季節へ 　　　　　　　　　君の命の　　ひとしずく 　　　　　　　　わたしの命の　　ひとかけら 　　　　　　　　かさね合わせて　　明日へ行こう 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2003.7　Friend Concert No.55＊
	あなたへと　　束ねた愛を 　　　　　　　胸深く　　埋める午後は 　　　　　　　　　　　　　　　高々と　　季節風 　　　晩秋の空　　思い出のいろ 　　　　　　　　この腕に　　揺れた黒髪 　　　　　　　　　　さらさらと　　こぼれた吐息 　　　　　　　　　　　　　　ただ熱く　　はるかなばかり 　　　　　　　　　　　恋しいと　　たどれば 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おぼろ 　　　　　　　　　　　恋しいと　　さぐれば 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おぼろ 　　　あなたへと　　今日もひとすじ 　　　　　　　　　くちびるを　　つたう恋唄 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2003.11　―風　アダルトに＊
	――――なんと素晴しい 　　　　　　　　　　五十代だったろうか―――― 　　　　　広々と豊かな 　　　　　　　　　　樹々の緑と 　　　　　はてしない　　この青空 　　　　　　　　　軽やかに　　雲は踊る 　　　　　　　　　歌を連れ　　笑顔を連れて 　　　　　あなたは　　ふわりと　　さりげなく 　　　　　　　　　わたしの汗を 　　　　　　　　　　　　　ぬぐってくれる 　　　　　いつ振りむいても　　そこにいて 　　　　　　　　ときおり　　小さく　　うなずいて 　　　　　　　　　　　あなたは愛を　　紡いでくれる 　　　　　だからわたしは 　　　　　　　　　　　　　まっすぐに行く 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2004.2　Friend Concert No.56＊
	青い春　　幼い青春の歌が　　聞こえる 　　　　　　　　遠い遠い　　あの頃の 　　　　　　　　　　　　　季節、　季節の　　風の香りが 　　　　　今夜も　　わたしに　　眠りを運ぶ 　　　　　あの歌には　　君がいて 　　　　　　　　この歌には　　友がいて 　　　　　　　　　　　　　忘れられない　　歌ばかり 　　　　　君への想いを 　　　　　　　　たくした歌は　　今も心に 　　　　　　　　　　　　やさしく　　熱く 　　　　　唄えば　　そこに　　君がいて 　　　　　　　　わたしの褥の　　ぬくもりになる 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2004.4　Lovely Concert No.18＊
	はてしなく　　空　　碧い陽射し 　　　　　　　　　のびやかに　　雲　　わたる風 　　　　　まぶしく　　白い　　SHIRT 　　　　　　　　　なじんだ　　BLUE JEANS 　　　　　駆けて来る　　君の笑顔 　　　　　　　　　さらさらと　　なびく髪 　　　　　　　　　素敵だね　　SLOW MOTION 　　　　　そのままで　　この胸に 　　　　　　　　　　　　　飛びこんでおいで 　　　　　二人だけの　　歌を束ねて 　　　　　　　　　　この次の　　季節を飾ろう 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2004.6　Friend Concert No.57＊
	木枯らしの中　　駆けてくる君 　　　　　　　　　弾む息　　白く飛んで 　　　　　　　　　　　　　ほっこりと　　綿のよう 　　　　　　さらさらと　　揺れる髪に 　　　　　　　　　この季節よ　　からんで止まれ 　　　　　　　　　　　　昨日のことも　　明日のことも 　　　　　　　　　豊かな心の　　そのままに 　　　　　　　　　　　　二人だけの　　歌は流れる 　　　　　　今日もまた　　昨日のように 　　　　　　　　　　明日もまた　　今日のように 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2005.2　Friend Concert No.58＊
	午後のうたた寝は 　　　　　　　　　　　　　少年の夢の続き 　　　　　したたる汗　　走る野道 　　　　　　　　　　　　鬼やんま　　茜の雲 　　　　　高鳴る胸　　空を駆けて 　　　　　　　　　　弾け飛ぶ　　笑顔の光り 　　　　　俺がいる　　あいつがいる 　　　　　　　　　　　　　　あのひとがいる 　　　　　――――みんな　　みんな　　そこに居る 　　　　　　　　　　　手をのばせば　　ふっと消えて 　　　　　目覚めのけだるさは 　　　　　　　　　　　　　　遠い旅路のため息のよう 　　　　　あなたはつかれていませんか 　　　　　　　　　　　　背中を丸めていませんか 　　　　　わたしも　　少しは　　切ないけれど 　　　　　　　あなたを　　抱いて　　歌っています 　　　　　哀しい風に　　吹かれたときは 　　　　　　　　　　わたしの声を　　ひざに掛け 　　　　　　　　　　　　　　小さな　　眠りを　　呼べばいい 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2005.8　Friend Concert No.58＊
	あなたの夢を　　見てました 　　　　　　　ふっと目覚めて　　AM２：００――― 　　　　晩秋の　　夜は長くて 　　　　　　　　冴えた想いを　　どうしましょうか 　　　　少し本など　　めくってみても 　　　　　　　　真夜中は　　深すぎて 　　　　　　　　　　　　　珈琲は　　すぐにさめて 　　　　　　ぽ・つ・んと想いが　　たたずむばかり 　　　　あなたの背中に　　手をのべて 　　　　　　　　あなたの笑顔を　　抱きしめて 　　　　　　　　　　　　　あなたの声に　　くるまって 　　　　ほのかな夜明けを　　待ちましょう 　　　　　　　　　想いを　　あなたになげながら 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KAZUO 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊2005.11　―風　アダルトに＊