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着るむん喰ぇーむん むるねーらん
スーティーチャー 喰でぃ 暮らちゃんや
着るものも食べるものもないという、艦砲射撃を受けた戦争中の様子を知ることができます。スーティーチャー(ソテツ)を食べて暮らしたという話は、ソテツには毒があって、飢饉のときにはソテツに助けられたという話がある、といったことにも広げることができるでしょう。ただし、ソテツについては、地域によっては、飢饉でなくても行事の料理としてソテツのでんぷんを使ったものがあったとも聞いています。
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畑や金網 銭ならん
戦後、畑が金網の中にあって、お金にならない。つまりは、米軍に、土地をとられて基地になってしまったわけです。戦争が過去の歴史の一部であるのに対して、基地の問題は沖縄へ行けば目の前に広がる今の問題です。過去の戦争と今とを結びつけて考えることができます。
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笑い声聞ち 肝とぅめてぃ
子どもの笑い声を聞いて、心を取り戻す。この表現を子どもたちがどう感じるのでしょうか。こんなところで親心を考える必要はないかもしれませんが、戦後の復興が、家や畑や建物だけでなく、家族を作り上げることでもあったということは、多くの犠牲者を出した沖縄県民にとってはとてもよくわかる話なのでしょう。
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夜ぬ ゆながた 目くふぁゆさ
「くふぁゆさ」は、「かたくなる」という意味です。「目がかたくなる」、つまり、眠れなくなる。なぜ眠れなくなるのかを、子どもたちと考えてみるとよいでしょう。
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子孫末代 遺言さな
この歌の、主旨といってよいでしょう。 |