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植防口説(?)       
 「植防口説」って、何?
 ご存じないはずです。私が作りました。
 「そんなもの、記事にするな!」
 というお叱りの声が聞こえてきそうですけれど、ご勘弁を。

 「○○口説」と名がつくものは、基本的に七五調です。替歌にしやすいので、いろんな人がいろんな「口説」をつくっておられるようです。
 これは、植防に勤める親友に、シャレで送ったものです。

 植防(植物防疫所)は農林水産省の地方出先機関です。植物に有害な病害虫が国内へ侵入・まん延しないよう、また、国内の一部に発生している病害虫のまん延を防ぐため、検疫や移動制限などの仕事をしているそうです。
 職員は全国各地から集まってきます。その職員に沖縄の芸能も楽しんでもらおうということ(だろうと思います)で、芸能サークルを作った親友は、この「植防口説」を少し短く改訂し、振り付けをして、余興で楽しんだ。というエピソードがあります。
 さて、親友が本土へ転勤してしまった今でも、那覇植防では「植防口説」が歌い継がれているのでしょうか。

植防口説(しょくぼうくどぅち)
旅ぬ始まり 那覇空港  植防パンフに 目を通し  無用のトラブル 防ぎましょ

ミカンコミバエ 根絶し  ウリミバエにも さようなら  植防人数ぬ 底力

タンカン クガニ カーブチー  ゴーヤー パパイヤ バサナイも  果実の持ち出し 気兼ね無く

ただ一つだけ 気がかりは  イモゾウムシや そのほかの  甘藷をねらう 害虫よ

カステラ ゼリー ちんすこう  紅芋活かした おみやげで  旅の思い出 持ち帰る

沖縄みやげに 紅芋を  カバンの中に しのばせる  持ち出し禁止を 知らずにか

芋は持ちだし できません  だったらどうして 売ってるの  荷物検査で ひとさわぎ

観光客の 悪態も  白い帽子と 制服に  包んだこの身が 受けとめる

那覇植防の 情熱が  蒸熱処理の サービスを  観光客の みなさんへ

蒸熱処理の 特徴は  害虫だけを やっつける  味も発芽も 変化無し

観光産業の 発展と  病害虫の 防波堤  影で支える 那覇植防  

芋だけ扱う わけじゃない  世界の国と 対峙する  植物防疫 いちゅなしむん

 蒸熱処理という言葉を聞くと、「え?焼き芋みたいになっちゃうの?」と思いますよね。でも実際は、紅芋の温度を徐々に上げ、害虫は死滅させながら、紅芋そのものの質はまったく変化させないという画期的な方法だそうです。歌詞の中にもありますように、発芽もするそうですよ。

 みなさん、空港などで植防の職員を見たら、心の中で「ごくろうさん」と言ってあげてください。