久々ヤエンでアオリ

IN 和歌山・勝浦

突風でバラシ連発も1.3キロゲット

●紀伊勝浦のアオリイカ

 磯数が多い割にアオリ狙いの釣り人が少ない和歌山・紀伊勝浦の磯へ出かけた。前日は熊野でアオリ狙い…と思っていたが、どうしても南紀方面で材割りをしたかったので、いきなり勝浦を通り越してしまった。
 で、翌日は朝の一番船で丸島へ。湾内の磯だが、当日は西風が山を越えて吹き下ろしてくる状況。ヤエンの釣りにはかなり悪条件だ。時折吹く突風はすさまじく、ピトンにかけた竿が舞い上がって吹っ飛ぶほど。そんな中でアタリはあるものの、イカが引いているのやら、風で竿がひん曲がっているのやら分からない状況で早々に3回もバラした。
 お次は磯際から離れないアオリ。竿先にもたれかかるような重みが加わり、竿を手に取るとズイズイと引くが沖へは走らず手前のシモリ際へ潜り込む。1.7号の道糸があえなく3連発でプツン。
 

 そこで道糸の先に2.5号のエギ用リーダーを5メートルほど足してみた。結び目はあるがこのくらいなら何とかなりそう。釣りはじめて3時間。ついに沖へ走るイカに遭遇。じっくりと走らせて、時々竿で聞いてみる。抵抗がなくなったところで寄せにかかり、ラインに角度がついたところでヤエンを入れる。が、3点支柱のヤエンの両端を通し、最後に真ん中を通そうとした瞬間、手が滑ってヤエンがスーッと…。しまった。これでばらしたら洒落にならん。しかし、浮かせてみると見事にヤエンが横を向いている。しかたなく、竿を寝かせたり立てたりしながら何とか掛かるのを待ったがムリ。
 「ええい、アジを離す気配もないしこのままタモへ」とゆっくりとタモを後ろからつけるとギューンと抵抗した途端、外れたが、直後にヤエンのハリにイカが掛かった。バレた。と思ったのが、イカの引きに合わせて竿に重みが伝わったので驚いた。ただのラッキーである。これは1.3キロ。何とか釣ることが出来たのでよかった。
 その後はアタリがあってもすぐに離すなど、最初にラインブレイクで放流したアジをたらふく食ってるような、どん欲ではないイカ達を相手にアジがなくなるまで釣りをして正午過ぎに納竿した。もうちょっと風がなければなあ、道糸がもう少し太かったらなあなどと言い訳をしながら、次回のチャレンジを誓う。しかし突風続きで竿を押さえるのがやっとということで、エギングがまともにできなかったのが心残りである。

今回の問い合わせは「太師丸渡船」TEL0735(52)5576

●マンボウのタックルデータ
竿:シマノ・BB−Xスペシャル1号54−60
リール:シマノ・ステラ3000
道糸:バリバス・バーマックス磯1.75号
ハリ:オーナー・速攻グレ4号
ヤエン:3点跳ね上げ式

何とか仕留めたアオリ

目の前を観光船が通るし、
左側のは渡船でしか渡れ
ない風呂だそう