釣りのついでに材散策
(2005.4.21 於 和歌山・南紀)
●南紀材割り
2日間かけて和歌山・南紀へアオリイカ釣りに出かけたが、1日目は強風とうねりで釣りにならず、早々に引き上げ、材割り散策をすることにした。情報によると南紀では海辺の林の材割りで小型種のクワガタがけっこう採れていて、近畿では紀伊半島の先端にしか生息しないルイスツノヒョウタンクワガタなども普通にいるらしい。
まあ、難しく考えずに雰囲気を見てみようと言う感じで、とりあえずは地磯を歩いて、山に入れそうな場所を探してみる。地図で見ると海岸線まで林が押し迫った場所が何カ所もあったが、比較的入りやすそうな場所を選ぶ。山といっても入り口付近では倒木というより流木が散乱。
少し山を登って細めの材を割ってみる。けっこう軟らかい材が多いが、木の種類はあまり分からない。とりあえず、ひと鉈であまりに硬いのは避けて、食痕を探すが、なんとまあ不快生物の多いところだろうか。
ムカデは種類もさることながら、穴という穴には潜んでいるようだし、少し太い材になるとオオゴキブリものそのそ。一瞬、新成虫のクワガタかと思ってしまうので腹が立つ。また、割った材の8割にはシロアリが巣くっていて、うじゃうじゃと出てくるので、幼虫が出てくるのは2割くらいの材。
しかし、1頭出てくると必ずコロニーになっているようで同じタイプの幼虫がポロポロと出てくる。成虫が同居していない材ばっかりで、「何か情報とはちょっと違うなあ」と思いながら30頭ほどの幼虫を採集。見比べてみると明らかに3、4種類の幼虫がまじっている。海から少し離れると大きな幼虫(95パーセントくらいコクワ)がやたらと出てくる。やはり海辺に近くて湿気のある材にちょっと変わった幼虫が入っているようだ。
しっかりと育てて、なんとか正体を突き止めたいものである。全部コクワだったりして…。
これでも海から数分の場所
小型の幼虫に期待しましょう
オオゴキブリなんて大きな
材にはそこら中にいる感じ