旬ですラングイの寒サバ

IN 和歌山・戸津井

潮動かず深ダナで苦心の釣り

 昨年の台風で群れがどこかへ行ってしまったラングイ周辺の寒サバが1月中旬に再び釣れだした。湯浅からの出船が多いのだが、今回は戸津井から出船した。人気の寒サバだけに湯浅地区の知られた船では人が多く乗りすぎて釣りづらい。
 この日は朝から無風で、波も小さくラングイまでは1時間半ほどで到着。何せ普段なら2時間くらいかかることもある。
 サビキ仕掛けにアミエビをカゴに詰めて60〜70メートルラインへ沈めるがまったく無反応。船長が「アタリなかったら深くしていってや」というのでどんどん深くしていったが、ほとんどアタリがない。
 左舷トモの談岐さんにヒットしたのは何と180メートルラインだという。そんなん手巻きではちょっと手返しができまへん。それでも何とか繰り返していたが、この日は群れが浮いてこず、深いタナでポツリポツリと釣れるだけ。
 船長がパラシュートと呼ぶ超長いギジバリをセットして釣ると、群れに当たったときには5尾、6尾と掛かる。これは職漁師の仕掛けだそうで、電動リールで全長30メートルほどもあるギジバリ仕掛け(ギジは加太周辺で使うビニール片みたいなの)を沈めては止め、沈めては止めを繰り返しながら底まで探るのだ。
 サバが掛かってもそのまま沈め、オモリが着底したらはじめて巻き上げる。本当に漁であった。まあ、そんな仕掛けを手軽には扱えないので、10本バリで挑戦したが、手巻きだとつい深くまで落とすのに躊躇。
 サバは35〜45センチで持って帰ってさばくと、サイズの割にえらい脂が乗っていて、非常に美味。晩ご飯は刺身に焼きサバ寿司と新鮮でほど良い脂が乗った寒サバを満喫。そうそう忘れてならないのがサバの白子。軽く湯通ししておろしポン酢でいただくとたまらん味だった。

今回の問い合わせは「つるしま丸」рO738・66・0234。

白子ポン酢!

脂乗り乗りのお造り

焼きサバ寿司

糸がなくなっちゃうよ〜

凪の日だったが、潮の
流れが悪くみなさんか
なり苦戦の様子